Chief director belief理事長所信

2021年スローガン

「共感」~どきどきわくわくするひと・まち・そしき~

はじめに

 2020年、爆発的に拡大した新型コロナウイルス「COVID-19」によって、世界中の人々は出口の見えないトンネルへと追いやられました。このパンデミックによって社会・経済・国家が危機的状況に陥り、2021年においても情報が錯綜するまま、新しい生活様式のもと時間が過ぎています。この危機的状況と日々変化していく情勢をどのように捉えるべきなのか。1957年、戦後の荒廃した世の中で、JCI泉佐野を立ち上げた私たちの先人は、どのように考え、行動していたのか。戦後の危機的状況から立ち上がるために、先人は暗澹たる状況でも「日本を復興させたい」という強い覚悟で、勇気を出して一歩を踏み出し、続く先人たちは歩みを止めることなく、明るい豊かな社会の実現のために努力を惜しまなかったはずです。本年においてもこのような不確実性の高い時代だからこそ、私たちは創始の精神と歴史の恩恵に与っていることを今一度噛みしめ、責任世代として積極的に行動していくことが必要です。
 また、2022年は2017年に作成したJCI泉佐野のビジョンである「Moving Innovation」が策定されてから5年目であり、中間検証を行う年です。より柔軟で強靭な運動が展開され、理想とする未来を実現するため、5年の間に行ってきた運動・活動を多様な視点で検証し、大きく変わった社会の変化も考慮に入れて、60年目に策定されたビジョンをアップデートし、記念式典にてこの先5年間のJCI泉佐野の方向性を明確に発信してまいります。
 さあ、メンバー一丸となり、どきどきわくわくするひと・まち・そしきを創りましょう。

【時代と社会に求められる組織の構築】

 JCの会議は少数意見も尊重し民主的な意思決定を行うことができる反面、全員の同意を得るために会議時間が長くなる傾向にあります。ニューノーマルな世界においては、的確且つ効率的な会議運営が求められており、デジタルツールの活用と会議の本質を問い直し、より良い組織運営へ進化させていかなければなりません。わざわざ集う、人よりも多く汗をかく美学もJCにはあります。文明が発展している現在、ウェブによる会議が中心に行われている今、何となく物足りない気持ちを抱き、簡素化され過ぎていくことに違和感を持っている人もいるかもしれません。費用対効果を考え効率化、簡素化すべきもの、非効率であってもわざわざ集い多くの汗をかくことで得られるメンバーシップの醸成、メンバーの成長といったものの重要性も認識しながら、バランスよく活動をしていくことが重要です。そして、JCI泉佐野が次代の組織として力を発揮していくためには、未来のあるべきJCI泉佐野の姿を見定め、変化に対応し続けられるしなやかな組織となっていく必要があります。
 常識を疑い、固定観念を捨て、発想の転換を行いながらも古きを重んじ発展していく、どきどきわくわくする新たな組織の基盤を創り出しましょう。

【新たな価値の創造】

 新型コロナウイルス「COVID-19」の感染拡大防止と三密を避けた新しい生活様式の実践により、日常生活や経済活動の制限にとどまらず、地域のお祭りやイベントまでもが中止という選択肢を余儀なくされています。地域が活気を取り戻し再び輝きを取り戻すために、行政や各種団体はウィズコロナやアフターコロナの名の下に感染拡大防止を最優先に考えたイベントやお祭りの開催に向け試行錯誤を重ねています。今こそ私たちJCが不安を抱えながらも新しい活性化の形を模索すべきだと考えます。
 また、2019年にJCは国連が推奨するSDGsを日本で1番推進する団体になることを決議しています。そうであるならば、このまちで活動する私たちはSDGsに加え、行政が推進する総合計画をはじめとする様々な取組みに目を向け、行政や企業、他団体では手が届かない、市民が求めているところを、メンバー一人ひとりが知恵を絞り、あらゆるカウンターパートと連携し、私たちでしかできない形で推進することで、活気に満ちたまちの再興に向け市民意識を醸成し、地域の発展に向け、前向きに挑戦してまいります。そして、共感してくれた彼らの中から、将来仲間となる人も出てくるでしょう。メンバーばかりの居心地の良い空間も大事ですが、組織外の人々との繋がりは大きな財産となります。パートナーシップこそが私たちを希望に導いてくれる力であることを認識しなくてはいけません。
 そして、本年度は、2022JCI ASPACが堺高石の地で開催されます。JCI泉佐野として大規模国際大会に携われることも絶好の機会ととらえ、2022JCI ASPAC堺高石大会の成功に向けて協力します。
 JCI泉佐野の価値を高め周囲に好循環をもたらすために、先人やプロフェッショナルな人達の知恵と、メンバーの英知と勇気と情熱を活かし、地域の諸団体と手を取り合い、どきどきわくわくする持続可能な豊かなまちの実現を目指しましょう。

【戦略をもったブランドの確立】

 私たちJCI泉佐野がどのような団体で、何を目的にどのような運動を展開しているのか。それを理解している市民がどれだけいるでしょうか。スティーブ・ジョブズの言葉で「いくら素晴らしいものを作っても伝えなければないのと同じ」とあるとおり、市民の心を動かせない情報発信は単なる自己満足でしかありません。多くの団体がそれぞれ特色のある運動を展開しているなかJCしかない時代からJCもある時代へと言われていますが、損得勘定なく勢いのある行動力は他団体には真似できないものです。情報発信手段の多様化とインターネットやスマートフォンの普及により、情報の受け手側が自分にとって価値ある情報を見極め、選択できる時代となった今、運動のターゲットを絞り、最適な方法で発信する戦略的な広報活動が必要不可欠です。時代のニーズにあわせた最適な手法を選択し、効果的に内外への広報活動を展開していくとともに、市民に対しJCI泉佐野が発信する情報とJCI泉佐野を結びつけることができるブランディングを戦略的に実行していきます。
 情報を発信する主体であるJCI泉佐野そのものの認知度を向上させ、情報の価値を高めるとともに、JCI泉佐野の存在感や魅力がさらに高まるブランディングを実行し、地域における唯一無二の団体として認識されるよう、どきどきわくわくする情報発信をしていきましょう。

【まちの未来を牽引する人財の育成】

 時代の変化に伴い、現代の子ども達が暮らす環境が、私達の幼少期と比べて変化しているのは間違いありません。今では小学生からスマートフォンなどを持ち、自在に操る姿も珍しくはなくなりました。しかし、便利な世の中になった反面、昔は出来た事が、今ではなかなか出来ない事もあります。未来を担う子ども達に自分達の経験を活かし、普段の生活環境ではなかなか出来ない事を実際に経験させてあげる事も大切だと考えます。その経験の中で、子ども達には新たな気づきを得てもらい、人を思いやる心、自立心を育んで欲しいと思います。
 また、ICT技術の進歩により企業の活動フィールドは世界へと広がり、日本だけで活躍することを前提とした教育は限界が来ています。今後広がっていくSociety5.0社会を生き抜くための、創造力の醸成、外国の方と交渉ができる力、物事を多角的に見て問題解決する力が必要です。
 次世代を担う青少年はこの地域のたからです。積極的に世界へ飛び込んでいけるように教育機関だけでなく親世代も含めた地域全体で子どもを育てるという意識を高め、これからの未来を創る子どもの将来の選択肢を増やし、次世代を担う子ども達の無限の可能性を信じ、自分の人生の主役を生きていけるよう、どきどきわくわくする成長の機会を提供し続けましょう。

【ニューノーマル時代におけるリーダーの育成】

 JCI泉佐野は2022年度期首会員のうち50%以上が入会3年以内のメンバーになります。2020年に引き続き2021年も新型コロナウイルス「COVID-19」の影響によりメンバー同志顔を合わせる機会が減少しています。私は言いたい、今のメンバーの力はこんなものではないはずです。メンバーの能力が地域に活かされることに気づかせてあげるのもメンバーです。それにはお互いを知らなければ、そのメンバーの魅力や潜在能力に気づけず埋もれてしまいます。多様性のあるコミュニケーションの場を増やしメンバー間の距離を縮め可能性を広げる機会が必要であります。
 また、2018年度、JCI日本の定款にビジネスの機会が明記されてから、全国のJC間でビジネスに関する事業や実際にビジネス連携を生み出す等、多くの成果が生まれてきました。JCは青年経済人の集まりであり、地域の経済を充実させる任務を負っています。ビジネスを糧に日々の生活と自己成長を果たしているメンバーが多数の組織の中で、やはりビジネス抜きにしては地域の未来も私たち自身の未来も語ることはできません。
 ニューノーマル時代だからこそ、大きな変化をチャンスと捉え時代に合ったビジネスを創造し、夢を想い描けるような人財となるために、対内外ともに学びを得ることで、新たな価値を共創し、メンバー自らの企業と地域企業のどきどきわくわくする成長に繋げていきましょう。

【心を一つに会員拡大】

 まちの困難や試練に立ち向かおうとする時、JCI泉佐野は皆さんを必要とします。私たちの運動や活動は、会社や家庭の理解の上に成り立っていることを決して忘れてはなりません。このまちを想う気持ちも、会社や家庭という足元が固まっていなければ、共感を得ることはできません。そのためには経済基盤を整える時間や家族との時間を確保し、その上で会社や家族、知人にあなたの活動を、そしてJCI泉佐野の運動を共感してもらうことが大切です。
 また、会員拡大運動は年齢制限がある私たちの団体においては必要不可欠です。如何なる時代背景であっても会員拡大運動は団体の維持、成長に欠かせない運動であり、何より志を同じくする同志の数が多ければ多いほど、そしてその同志が卒業後もひとづくり運動や社会開発運動を続けることが、JCの創立の根幹であるより良い社会への実現に繋がります。
 どんなタイミングでメンバーになるかは、人それぞれ人生のターニングポイントが異なるため、やはり地道な声かけは必要です。難しく考えず、明確な目標を持ち、フィルターをかけることなく積極的に声を掛け、メンバー一丸となりどきどきわくわくする拡大運動を継続していきましょう。

むすびに

 私は2010年早朝の熊取駅で近畿地区会員大会泉佐野大会のチラシを受け取りJCI泉佐野の存在を知り、その後泉佐野市で事務所を構えるようになった2012年に入会させていただきました。入会した当初はこのまちのためとか思ったことはありませんでした。しかしながら、メンバーの時期はこの人のためにJC運動を手伝おうと思い、役職をもって活動していくうちにこのまちをより良くしていきたいと思い始めました。また、入会してからは泉州地域合同例会プロジェクトチーム、大阪ブロック協議会、近畿地区協議会、JCI日本と出向の機会をいただき地域を離れたたくさんの仲間と出会うことも出来ました。そうした充実したJCライフの中でも自分の能力を超えた役職に悩み苦しんだ時期もありましたし、失敗や後悔もたくさんしてきました。そのときメンバーや先輩方が私のために自分の大切な時間を使って助けてくれました。今の自分があるのはメンバーや先輩方のおかげであります。本年度も私をはじめオールドJCを知る多数の卒業生を輩出いたします。より在籍年数が短いメンバーが多くなります。古き良き時代を知るメンバーからJCI泉佐野の次世代を担うメンバーに想いを繋げていくことが第65代理事長としての使命でもあります。そして、今こそ私たちは、青年会議所設立趣意書に記されている「私達は青年の特質たる進歩性と巾広き人類愛とに立脚し、青年相互の切磋琢磨によつて人格を習練し正しき世界観を養い以て社会の進歩発展に貢献せんことを期しここに泉佐野青年会議所を設立しようとするものであります」というこの言葉をもう一度胸に刻み、感謝の気持ちと覚悟を持って青年らしく行動し、メンバーはもちろんのこと地域の方々や世界中へ共感の連鎖を幾重にも広げ、どきどきわくわくするひと・まち・そしきへと創り上げていきましょう。